呑むさんの独り言-20

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楽天やユニクロといった我が国を代表する企業が英語を社内公用語とするとか、英語教育をより低年齢化すべきとか英語をめぐる議論が盛んですが、言語には2つの側面があるように思います。一つは情報手段としてのもの、もう一つは国や民族の文化としてのもの。インターネットの普及により前者のツールとしての英語はもはや動かしようがありません。私たちが携わる医科学の分野においても、もはや英語以外の言語による報告(論文)は意味をなさなくなりつつあります。しかしながら、言語の持つもう一つの側面こそ、人類の遺産として守らねばならないものと強く感じます。そういう観点からいうと、英語という言語はもはや文化ではなく、単なるツールに成り下がった言語とも言えます。国際的に高名な数学者が教育の本質は、'一に国語、二に国語、三、四がなくて五に国語、数学なんてそのあとでいい'とおっしゃっていましたが、外国で暮らした経験のある人間ほどそのように思うのかも知れません。異なる環境に身を置くと、おのずと自らのidentityを確かめるのが人間の本能です。わたくしたち日本人は、千年以上前の万葉集の和歌を理解できることをもっと大切にしなければならない、その美しさを理解できる大和魂こそが真の国際人の素養であるように感じます。オペラを理解するにはイタリア語が、JazzとBaseballを理解するためには英語(米語)がと云うのと同じで、言語はidentityそのものと思います。よって、文頭の二つ、社内公用語化と低年齢化にはあまり賛同できませんが、いかがでしょう? ノムさん

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