ノムさん逍遥-37

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未曽有の大惨事から10日経ちました。どんな言葉も陳腐なものになってしまうほどの衝撃は、'言葉を失う'というのが気持ちを表現する唯一の言葉と感じるほどです。そんな中、多くの国で日本人の秩序、規律、他人への思いやり、原発の問題に取り組む職員、自衛官、消防士たちの責任感が驚嘆を持って報じられているようですが、これらは我が国の国土と人々のDNAに刷り込まれたものと思えて仕方がありません。土にDNAなどないのですが、それでも土には違いがあって、そこに住む人々のDNAはその土によって形作られているように思えます。

今日の午後、NPO法人チャイルド・ケモ・ハウスさんが主宰された映画会に出かけ、以前から気になっていた'風のかたち'というドキュメンタリー映画を観てきました。聖路加国際病院の細谷亮太先生を中心とした小児がんの子供たちのサマーキャンプの10年間を追いかけた作品です。その中で、がんを克服した子供たちが一様に語っていたのは、'誰かの役に立ちたい、役に立つ仕事をしたい'というものでした。生死をかけた試練を乗り越えた子供たちの言葉は、「誰かの役に立つことが、自分の存在そのものである」という人間の本質を突いたもののように感じました。病気や自然災害による被害は、誰にでも起こりうるものですが、自らをその身に置き換えることなく他人を思いやることがおそらく彼らには自然にできるのだと思います。

大自然の大きな力の前では、なすすべもない小さな存在であることを思い知らされ、少しでも誰かの役に立ちたいと切に願う人間がいる一方で、戦争という愚行でお互いの命を奪い合う行為がこの地上で並行して起こっていることをどう理解すればよいのか自分にはわかりません。人間は、いったい利口なのか馬鹿なのか・・・。 ノムさん

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