ノムさん逍遥-39

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少しばかり病棟が落ち着きを取り戻したので、神戸市立博物館で開かれている古代ギリシャ展に出かけました。ギリシャ彫刻は我が国の仏像とは全く異なりますが、ギリシャ神話のなかの神々の像はたとえば八部衆とか十二神将などとなんだか通じるものもあって親しみを覚えます。また、古い時代のものは、埴輪に似たものもあります。ロダンの'考える人'と'ディスコボロス'を比べるとどちらが美しく哲学的か、あるいは同じくロダンの'接吻'と'サテュロスから逃れようとするニンフの像'を比べるとどちらがエロティックであるか考えると、ヨーロッパの芸術はしょせんギリシャのコピーしか生み出せなかったんだなあという気もします。そのギリシャが現代ではヨーロッパのお荷物扱いされていることは何とも皮肉です。ただ、洋の東西を問わず同じ人間の生み出す神話はどこかでずっとつながっているようにも思えます。帰りに'テッサロニキ'という神戸のギリシャ料理の店でランチをとりました。地中海に面した地域の料理は日本人の口にもよく合います。

さて、新しい医局員を迎え、病棟にも新しいナースが来て、いつもと変わらぬ春の訪れを喜ぶことのできる平穏をこの年ほどかみしめることはないでしょう・・・。新緑もいつにもまして美しく感じます。ノムさん

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