2011年11月アーカイブ

今日、西本監督の葬儀が650名の参列者によりしめやかに執り行われたとのことです。あのONのジャイアンツには負け続け、タイガースを放り出された江夏にさえも負かされた監督でしたが、特にバファローズではできの悪い1.5流の選手たち(すみません・・)を率いて2連覇を果たした指導者としてずっと理想の存在でした。監督の根底にあるのは、野球と選手たちへの愛情と野球ができるということへの謙虚な感謝の気持であったように思います。選手たち、そして野球を本当に理解したファンに愛された熱将の人生は決して悲運ではありません。西本監督の弟子で、弱かったフィリーズを強豪チームに仕立て上げた大リーグの名将、赤鬼・マニュエル監督の哀悼の言葉が胸を打ちます。

立松和平氏の'道元禅師'に続いて、五木寛之氏の'親鸞'を読了しました。ほぼ同時代に生き、当時の東京大学とも言うべき比叡山で学びながら、途中でその山を降り(中途退学し)自らの教えを形作った二人にはその生き方にずっと興味を抱いてきました。どちらもあまり幸福でない幼少期を過ごし、山に登り、でもそこで頂点を極めるのではなく、自らの学びの道を切り開いた人生は重なり合う部分も多いように見えますが、その教えはまったく相反するもので、とても面白いです。清廉質実な道元に対して、俗にまみれた親鸞の生きざまはより人間的なように感じますが、人間の本質をえぐるような恐ろしさも感じます。ただ、親鸞が敬愛した師、法然の選択本願念仏集にはやや難しい部分があり、その二者択一の思想は、本来の仏教の思想にはなじまないものがあるように感じられます。多様性を許容するのが、キリスト教やイスラム教との根本的な相違であることが否定されているのであれば、それは仏教の教えからはやや逸脱したものであるのかもしれません。医学を学ぶものとして、この地上における生命体にとって最も大切なものは多様性であるように感じます。呑むさん

 

秋は学会シーズンで整形外科も例外ではありません。10月20・21日と群馬県前橋市で第26回日本整形外科基礎学術集会が開催されました。最近は学会期間中に大学対抗のイベントが開催されます。今年はWiiチャンバラでした。ご存じニンテンドーWiiのチャンバラの対戦ゲームです。我が奈良医大整形外科からも精鋭が選抜され、先鋒は速攻のN、中堅は受けのS、大将は力のK、NSK3人トリオが出場しました。
1回戦は不戦勝で初戦は東北大学です。先鋒はあぶなげなく勝利、中堅のSは余裕の受け身で相手の攻撃を防御しますが、まさかの負け。重い空気がながれました。大将のリーサルウエポンのKに望みを託しました。やってくれました、力でねじ伏せ初戦突破!ベスト8に進出しました。
ベスト4をかけた戦いは対神戸大学。先鋒中堅で圧倒的な強さを見せつけ勝利しました。
準決勝の対戦相手は大阪市立大学。相手メンバーの中に恐るべしマッスルの姿がありました。近づくと本当のマッスルではありませんでしたが、威圧感抜群の相手です。準決勝からは懇親会会場での試合でギャラリーも多くなります。しかし、奈良医大は先鋒中堅で勝利!!大将の手をわずらわすことなく決勝戦進出をきめました。
決勝戦の相手は九州大学。Wiiコントローラーの素振りがただ者ではない振り方で奈良医大にかなりのプレッシャーがかかりました。MCの素人離れしたマイクパフォーマンス(声の質、リズムともにプロ顔負けの凄さ)に押され会場のボルテージはMaxに。ついに決勝戦が始まりました。先鋒がまさかの秒殺。。。1敗。。。中堅にプレッシャーがかかります。しかしそこは受け身のSが持ちこたえ、余裕に勝利し、1勝1敗で大将戦を迎えました。力のKに奈良医大の全期待がかかります。結果は・・・

準優勝でした。。。応援していただいた先生方ありがとうございました。参加24大学中2位でした。惜しくも優勝は逃しましたが、良い績を残すことができました。次回(?)は優勝を狙います!!
ちなみに準優勝の景品は焼きまんじゅうと群馬特産のだるまのかぶりものをかぶって会長高岸教授との記念撮影でした(笑)
トーナメント.JPG日整会基礎チャンバラ.jpg







































大学院KN

先日のシカゴでの学会の帰路オヘア空港で手に取ったUSA Today紙に、Big cat絶滅の危機という記事が出ていました。Big catとは、この地上に生息するライオンや虎、チーター、ピューマやクーガーなどの大型猫類のことです。驚くことにこんなにも阪神タイガースのファンが多いのに(自身はフィリーズとバファローズですが)、そのほんものの虎自身が3,000~5,000頭しかこの地上に生息していないとは、もはやそのチーム名は孫の世代には架空の動物に由来するものになりかねないのかと驚きました。そして、その絶滅は食物連鎖の危機につながり、草食動物による植物の食べつくしにつながる地球規模の危機であるということにもその記事は触れていました。いったい、我々はこの地球を守れるのでしょうか?

このところ痛みの治療や骨粗鬆症、RAなどで新規の、あるいは既存の薬物の適応拡大により、我々が専門とする運動器の治療分野にも他分野の介入がかまびすしくなってきています。多くのがんやRAに代表される分子標的薬の開発が関節症などにも及ぼうとしてきています。思えば、麻酔学と材料学の進歩により、運動器診療の分野も著しい発展を遂げ、その言葉もOrthopaedicsからOrthopaedic Surgeryへと変貌を遂げてきました。それでも、国際外科医学博物館の整形外科学分野の展示では、手術器械の発展とともに義足をはじめとする装具の進歩も同列で展示されています。昨今は何が何でも手術という治療が運動器治療の主流であるような錯覚を抱かせていますが、他分野の進出を前に本当にそれがpatientの望むものであるかということを再認識する必要があるように感じます。自己の体を切ってほしいという患者さんは外傷や生命にかかわるものでない限りは本来むしろ少数派であるように思われます。今後の医生物学の進歩は、おそらくそういった患者さんの望みに答えるという方向に進むと思われます。となると分子標的薬に代表されるように分子生物学的な知識に乏しい外科医は確実に時代から取り残されてしまうという可能性もあります(少なくともRAや骨粗鬆症治療においては、現実となりつつあります)。

最近の若い先生方のギプスの巻き方を見ると、医学的・造形学的・美術学的すべてにおいて不合格であるように感じます。もう少しOrthopaedicsの観点から保存的治療にも眼を向け、患者の欲求に答えねば、他人(柔道整復師など)を批判する資格さえなくなるように思われますが、いかがでしょうか? 呑むさん

昨日までChicagoで開催された米国骨軟部腫瘍学会・国際結合織腫瘍学会合同meetingに参加してきました。自分自身ははじめてでしたが、日本の先生方の参加も多く、毎年のように参加されている先生もおられるようです。さて、シカゴに到着するなりまず訪れたのは国際外科医学博物館です。ホテルで荷を解いてすぐ#151のバスに乗って出かけました。博物館は、downtownから少し北に上ったhighwayを挟んだミシガン湖畔にあります。

P1000639.JPG受付でJapanese sectionを尋ね、'我々のボスがそこにいるんだ'と少し自慢してやりました。downtownからは少し離れていますので、とてもたくさんの人が訪れるというわけではないですが、それでも小生の後に何人かの来場者がおられました。館内は古い外科器械などを展示して、それぞれに解説がついていてそれはそれで興味深いものでした。そして、3階にJapanese sectionがあり、玉井名誉教授を含めたJapan Hall of Fameの先生方のplateが入口近くに並んでいました。(先生のは真新しく黄金色に光り輝いていたので真正面から写真を撮ろうとすると自分の姿が映ってしまいこのようにはすかいから撮るしかなく、さらに壁の模様が映ってしまっていることもお許しください・・・)

P1000644.JPGさて、学会の方はというと、narrow fieldのdoctorたちの集まりで、はっきり言って日整会骨軟部腫瘍学会の方が自分にとっては有益ではないかと思えました。自分はポスターでしたが、日本の先生方もたくさん口演で頑張っておられ、言葉のハンデ以外のレベルは決して負けていないと感じます。ただ、アメリカ人は、kindergartenのころから'Show & Tell'でプレゼンの訓練をしていますので、その点だけは彼我の差があるのかもしれません。口だけ人間になっては本も子もありませんが、アジア近隣の国々のことも考えるとそういったトレーニングもこれからは必要になるように感じます。

学会終了後の夜、NHLの試合を見に行きました。MLBやNFLは何度も見に行った事がありましたが、Icehockeyは初めてでした。この夜もっとも大きな歓声があがったのは、両チームキャプテンによる(野球では始球式にあたる)試合前のface off  で、横紋筋肉腫で闘病中の子供が招かれ、face offを行ったパックとスティックをもらった瞬間です。彼らは本当にこのような演出がうまく、またいわゆる憐みのような目でそういった人々を見るということは全くないのでそういった点は素敵だなと単純に思います。野球やフットボールと異なり選手も観客も白人ばかりなのはこの競技の特性でしょうか、その点は少し違和感を感じました。

それにしても、国歌でどうしてあれほど盛り上がれるのか・・・?もともとが戦争を題材にした歌なので、そのためかもしれないですが、あるいは保守的な土地柄なのか、

砲弾が赤く光を放ち宙で炸裂する中
我等の旗は夜通し翻っていた
ああ、星条旗はまだたなびいているか?

という段になるとこいつら馬鹿かというほどの歓声を上げ、しかも歌詞に合わせて旗をたなびかせるものだから、その演出に思わずこちらもつられて大歓声。うーん、一度、君が代でもやってみたいものですが、いったい '八千代'でか、'苔'でか、風呂につかりながら何回やってみてもどうもうまくいかない。いっそ、国歌を変えるしかないか。だとしたら何がいいだろう? ノムさん