2012年5月アーカイブ

先週の金曜日に突然European Science Foundationというところからメールが届き、research proposalの審査員をせよとのこと。これまで欧米のさまざまなjournalの査読は何度となくしてきたが(今もBr.J.Cancerの論文査読を一本抱えていて、奇しくも締め切りが同日である)、このようなgrantの審査は初めてなので、何故こんなものが自分のところに舞い込んできたのかといささか困惑した。しかも、そのproposalは89ページにもおよび細かい文字でびっしり書き詰めてあって、それを5日間あまりで終えてほしいということで、おのずからこの週末はその読了に追われることになった。ページ数からして、我が国の研究費申請とは比較にならず、その内容も数施設がcollaborateした研究内容で、研究者各人のCVからpublication listまですべてを含んでおり、それらがすべて評価の対象となる。もちろん英文ゆえ、これらをすべて把握するには時間も足りず、このような人間の評価がproposalの採択に反映されていいものかと少し気が引ける思いがする。評価項目は5項目で、方法も含めた研究の新規性、各研究機関の実績と能力、研究が社会に及ぼすimpact、国内外との共同研究であるか、そして予算が適正であるかという点で、それぞれに講評と点数(計100点満点)を付する。少し大変な作業であるけれども、自分にとっても参考になる点も多く、勉強になったと感じる。

今日から新入医局員諸君の美榛苑での合宿勉強会が始まった。以前は、1週間かけて行っていたものを2泊3日に短縮して、少し詰め込んだ内容になったが、彼らにとって有意義な時間になってほしいと思う。また、講義をご担当いただく先生方に改めて深謝いたします。愚呑坊

日整会も終わり、すべてが日常へと現実に戻るはずのこの朝が、金環日食でまた少し非日常的になってしまいました。さて、二校優勝ながらも連覇を果たした野球部の皆さんには頭が下がります。連日朝早くからお疲れ様でした。野球の素晴らしいところは、'気持ちを繋ぐ'、この一点にあると思います。どんな形でもいいから塁に出て次の人に繋ぐ、それはチームメートへの信頼の証を具現していて、野球を見ていて一番感動する部分だと感じます。Cortexの強さもそこにあるように思います。本当におめでとうございます

日整会に先立ち、AAOSのトラベリング・フェローが今年も奈良を訪れました。彼らには、医局総会にも参加いただき、有意義な講演を聞くことができました。フェローには珍しく、一人はwife同伴で奈良へは他のフェローに遅れて来られました。その彼女は、熱烈な民主党員で前回の大統領選挙では強力にヒラリー・クリントンさんを推す運動を行ったとのこと、それが彼女の生活の大きな一部であるようで、今回はもちろんオバマ大統領のサポートをするとのことです。「おそらくオバマ大統領は再選されるだろう、その暁には、あのノーベル賞をより価値あるものにするために、彼は広島を訪れるべきだ」と話を振ったところ、彼女はあまり良い顔をしませんでした。多くの米国人は、原爆投下は戦争終結のために必須であったと信じています。自分の大の親友でもそう信じて疑いません。そう言われてしまうと、確かに米国との本土決戦どころか、卑怯者のソヴィエト(その昔、ロシア人は個人的に付き合えばいい奴ばかりなのに、国家の顔をかぶった途端大いなるうそつきになると、有名な作家が喝破していました)までもが本土に上陸して、もしかしたらドイツや朝鮮のような分断国家になったかも知れないと感じさせてしまうのです。でも、なにやら釈然としません。というか、やはり許されざる行為として認識されるべきで、オバマ大統領はそのことを世界に示すためにも広島・長崎を'大統領として'訪問すべきです。それで初めてあのノーベル賞の価値が認められるというものです。何度もホワイトハウスにその旨をリクエストするのですが何の音さたもありません。よろしければ皆さんもホワイトハウスのホームページから同じようにメッセージしてみてください。オバマ大統領を広島に招こうと。愚呑坊