呑むサン酩酊-67

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13日に開会したISSCRが昨日終了した。今回は、10th anniversaryということで、急遽(当初のプログラムにはなかった)ceremonyが金曜日の午後に行われた。山中先生が次期会長ということもあってか、なんと天皇、皇后両陛下がご臨席されてのものになった。日本人たる者、ぜひまじかでと学会のお偉方のreserved seatの真後ろに陣取って参会した。現学会長のGage先生に比べると山中先生の緊張ぶりは半端でなかったように見受けられた。

ところで、学会そのものは、全世界が大きく期待する再生医療の先端を担う研究分野であるためであろうか、おそらく生命科学分野では最先端をいく内容を聴講することができたように思う。若い先生方のpresentationも多かったが、多くはPhDで、すべてがもはや一臨床医が日々のpracticeの合間を縫ってできる基礎研究という代物ではなく、壇上で発表されるすべての先生が天才にみえるような感じがした。実際、彼らのスライドで引用されている自著論文のすべてがNatureやCellなどで、こういった基礎医学生物学分野でのMDの存在価値は、これからどんどん縮んで行くのだろうかと少し抑うつ的になるぐらい凄まじい衝撃を受けた。AACRでもこれほどの経験はなく、経済格差と同じようなことが、基礎医学研究の分野でも起こりつつあるような、自分にとってはこれまで参加した学会で最も大きな衝撃といっても言いぐらいであった。山中先生ももとはといえばMDではないかとはいうものの、時代に取り残されないように臨床の合間を縫ってどうやって彼らに太刀打ちできる研究ができるのだろうかと、この己という幹細胞のnicheを探していかねばならないように感じ、知的刺激を受けつつも、少し落ち込んだ5日間だった。愚呑坊

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