呑むさん酩酊-69

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何年か前に愛知医大の佐藤啓二先生が日整会骨軟部腫瘍学会を主催されたときに、ゲストスピーカーとしてサグラダ・ファミリアで30年近くにわたり働かれている彫刻家・外尾悦郎さんを招かれて、そのお話を聞いて以来一度は訪れねばと思っていた。ヨーロッパ癌会議がバルセロナで催されるというので、それに参加し、学会の合間の午後にその場所にようやく先々週にたどり着くことができた。憧れのガウディと二人のパブロ(ピカソ、カザルス)を生んだ街は、期待にたがわぬ素晴らしいところだった。個人的には、緑に乏しく木と土のにおいのしない石に囲まれた土地は苦手なのであるが、バルセロナは旧市街を除くと緑の山と青い海に囲まれた素敵な土地だったので大のお気に入りの一つとなった。

米国に暮らしたころ、南米からの移民、いわゆるヒスパニックの人々とは少し交わりにくい印象が強かったので、そういった先入観をもっていたが、スペインの人たちにはそういった印象はまったく抱かなかった。それにしても観光客にあふれ、昼の盛りからワインやビールをたしなむ人々からは、ギリシャに続いてユーロを揺るがす経済的難題を抱えた国のようには、バルセロナの街ではまったく感じることがなかった。こんなところに住んでみたいとも思うが、たしかに仕事などしたくなくなるだろうなという気もした。それにしても、上記の3人以外にも、ミロやダリなどの天才がどうしてこの土地から立て続けに輩出されたのかいささか不思議な気がする。サグラダ・ファミリアは、昼食時に訪れるとそれほど並ぶこともなく入館できた。外尾氏のお話にあった自然の造形を手本として、楽器としても機能する構造になっているという部分など、その時のお話を思い出しながら鑑賞したが、理解が十分に伴ったとは言い難く、もし自分が生きている間に完成することがあれば(一応ガウディ没後100年、2026年をめどとしているそうな)再び訪れてみたいと思った。その時には、もちろんFCバルセロナのゲームとリセウ劇場でのオペラ鑑賞も付加したいと思う。

帰国した翌日には東京での日整会骨軟部腫瘍学会晩餐会に参加させていただいた。この日のゲストは、なんと布施 明さんで、我が国有数の歌唱力の持ち主である氏の歌を堪能することができて、こちらも我々の年代のものにとっては印象深いものとなった。 愚呑坊

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