主訴 『なし』

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カンファの時に、主訴『なし』はありか、なしかの話が突如として持ち上がりました。

後期研修医 vs めっちゃ上の先生。

圧倒的な実力、経験の差がある中での攻防。一方的な戦いになるかとおもいきや、最後まで自分を曲げなかった後期研修医。曲げない後期研修医を簡単には逃がさない上の先生。僕は個人的にめっちゃ熱いもの感じました。

僕は、諦めるのが基本嫌いなので、こういう熱いの好きです。
どっちもただちょっと頑固なだけかもしれないけど。

正しいなんていう概念は、多くの場合、時代と共にころっと変わったりするような、移ろいやすいものです。手術にしても、今やっている手術なんて数年後に全くされないことだってあります。でもこれが正しいはずっていう、熱い気持ちが、術後のトラブルや、成績不良例を乗り越えて、さらに新しいものにたどり着ける原動力になる気がします。

これからも、若い先生の『若気の至り』。期待したいです。



ちなみに主訴『なし』は、ありなんです。

詳細は、

【概要】
病人の自覚症状のうち現在最も苦痛とすること、最も不快とすること
患者が病院、診療所に来た理由

自覚症状がほとんどない患者もいる
→自覚症状の乏しい病気、他院から紹介された場合:主訴なし

【詳細】
主訴とは患者の自覚症状のうち現在最も苦痛とすること、あるいは最も不快とすることを意味する。したがって、意思からの問いかけは「どうしましたか」または「どこが具合が悪いのですか」などの表現で問いかけることになる。それによって患者の緊張状態をほぐしてやり、信頼関係を構築する第一歩とする。

しかし、主訴は病人の治療に対する希望を意味しているのではない。治療に対する希望の表現はあくまで主訴ではない。たとえば、「右上の奥歯が痛い」という表現は主訴であるが、「右上の奥歯が痛いから早速抜歯してほしい」というのは主訴ではない。

治療に対する方針は意思が診断に基づいて決定し、患者の同意の下に行うものであり、患者が決定するものではない。したがって、患者の治療の無いように対する希望には自らの限界がある。しかし、患者の希望がどのような苦痛のもとに生じたのか、その中に主訴の意味する内容も含んでいる。
主訴を聞くことによって患者は安心感をもち、信頼関係に良い影響を与えることになる。また、主訴を聞くことにより、どの部分にどんな苦痛があるのかということが明らかになり、その疾病の主症状と一致することが多く、診断上の参考となる。

これらは病人が確実に意識していない事実を引き出してくることであり、意志の必要な技術の一つである。また、幼小児や高齢者、有病者で表現力が欠如している場合には、家族や関係者から状況を聴取する必要があるのはいうまでもない。
健康診断のため受診、自覚症状のない場合には主訴「なし」とカルテに記入するのが正しい。

参考文献:最新口腔外科学 第4版 医歯薬出版株式会社

(http://www.oralstudio.net/stepup/jisho/sakuin/E382B7/02603_17.phpより抜粋)

だそうですよ。

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